資源循環型社会を支える電炉メーカー
鉄鋼メーカーは、大きく「高炉メーカー」と「電炉メーカー」の2つに分かれます。
高炉メーカーは、鉄鉱石を主原料として鉄を製造するのに対して、私たち共英製鋼グループが属する電炉メーカーは、製品としての役割を終えた鉄(スクラップ)を資源として再利用するため、限りある資源の循環を担うサステナブルな産業です。
また電炉メーカーはCO2排出量が比較的少なく、環境への負荷の低い、地球に優しい生産方式を実現しています。
さらに共英製鋼グループでは、鉄スクラップを溶解する際に発生する数千度のアーク熱を利用し廃棄物を完全無害化・リサイクルすることに成功。その技術を活かした環境リサイクル事業においても日本の資源再生と環境保全に貢献しています。
鉄筋コンクリート用棒鋼、国内シェアNo.1
当社グループは、鉄筋コンクリート用棒鋼の製造・販売量において国内トップシェアを誇ります。
ビルやマンション、高速道路などに広く使用される棒鋼は、私たちの生活には欠かせないものであり、その販売エリアは北海道から沖縄まで日本全国を網羅。また棒鋼のほかにも、平鋼や等辺山形鋼など充実した品種や鋼種・サイズをラインアップし、お客様の多様なニーズにお応えしています。
地域に根差した事業を展開
鉄は重量物であるため、輸送コストがかさみます。そのため多くの電炉メーカーは、それぞれの地域で発生した鉄スクラップを再生し製品を供給するという、地産地消型のビジネスを展開しています。
当社グループは、鉄筋コンクリート用棒鋼の主要需要地であり、また、鉄スクラップの発生地でもある関東、中部、関西、中国・四国・九州のすべてに工場を保有。地域で異なるマーケット動向にも即応できる生産・販売体制により、電炉業界における優位性を確保しています。
環境リサイクル事業のパイオニア
環境保全や資源循環などを推進するため、電気炉の熱を有効活用しようとの発想からスタートしたのが環境リサイクル事業です。当社グループでは、30年以上前に産業廃棄物や医療系廃棄物を完全無害化・リサイクルする技術を独自に開発しました。
廃棄物の適切な処理を通じて、企業市民としての責務を果たしサステナブルな社会の実現に貢献します。
国内インフラを支えてきた70年を超える歴史
1939年に共英製鋼の前身である共英鍛工所が誕生しました。終戦後の1947年、日本の復興には欠かせない鉄づくりに携わりたいとの思いから共栄製鉄を設立し、国内インフラを支え続けてきました。
1948年に共英製鋼に社名を変更。
国内における業容拡大のみならず、電炉メーカーとして初めて海外に進出するなど数々の挑戦を経て、今では国内屈指の電炉メーカーとしての地位を確立しています。
2017年に70周年を迎えた共英製鋼は、先人達の技術と魂を次世代へ受け継ぎながら、100年企業を目指します。
日本・ベトナム・北米の「世界3極体制」を確立
1963年、台湾において圧延工場の建設・操業に関わる技術指導と出資を実施。それが共英製鋼として、また電炉メーカーとして初の海外進出となりました。
以来、「鉄づくりを通じて社会に貢献し、世界のインフラづくりに貢献する」という創業精神を受け継ぎ、世界各国で工場建設や技術指導を行うなど、海外事業の拡充に注力してきました。
現在は、中核市場である日本、成長市場のベトナム、成熟市場の北米からなる「世界3 極体制」で事業を展開しており、グループのさらなる成長を目指しています。
次代を創る"人財"を育てる
私たちは創業以来、幾多の壁を乗り越え、日本の鉄づくりを世界で展開してきました。
それを可能にしたのは、困難を恐れず道を拓く共英のDNA「Spirit of Challenge」。
連綿と受け継がれてきたDNAを次代につなぐことは、企業成長の要であり私たちの使命でもあります。
私たちは、多様な教育機会と自己実現の場の提供を通じ、次の時代を創る自立型人財の育成に注力しています。
サステナブルな社会に貢献し、未来への挑戦を続ける
私たちは、これまで築いてきた鉄資源のリサイクル技術をさらに発展させ、
地球環境・自然・地域との共生に取り組みます。
電炉メーカーとしてできることを問い続けながら、100年企業を目指し、未来への挑戦を続けます。