共英製鋼株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 廣冨靖以)のベトナム北部拠点ベトナム・イタリー・スチール社(ベトナム フンエン省、代表取締役社長 米村泰宏、以下、VIS社)のハイフォン工場圧延ラインが完成し、6月3日に竣工式を執り行いました。
竣工式には、圧延工場の建設を担当したコテコン建設株式会社の関係者をはじめ、ご愛顧いただいている販売代理店、商社、銀行などの取引先各社から210名超のご来賓をお招きしました。式典では、会長の高島より出席者の皆様へ謝辞が述べられました。

テープカットの様子
VIS社はフンエン省に圧延工場、ハイフォン市に製鋼工場を保有しており、両工場が約80km離れていたため効率的な操業に課題を抱えていましたが、このたびの設備投資によって、製鋼工場敷地内に圧延工場を建設することで製鋼・圧延一貫生産体制が実現されました。また、設備はベトナム国内最速の最大秒速44mの高速圧延が可能なダニエリ社製を採用し、従来取り組んできたコスト削減と合わせると課題であった競合とのコスト差が解消され、激しさを増す北部市場においてさらなる競争力の向上が期待されます。VIS社の年間生産量は、フンエン工場の30万トンにハイフォン新工場の50万トンが加わり、合計で80万トンとなります。
当社グループは、1974年の南ベトナムでの技術指導を皮切りに、ベトナムとの関わりを深めてきました。ドイモイ政策開始後には「日本の戦後復興と同様に、戦後のベトナム復興に貢献したい」という当時の社長・高島浩一の強い想いのもと、1994年1月にベトナム初の日系鉄鋼メーカーとして、ベトナム南部にビナ・キョウエイ・スチール社を設立。2011年にはキョウエイ・スチール・ベトナム社の設立によりベトナム北部への進出を果たし、2018年にVIS社を連結子会社化し事業拡大を図ってきました。
ベトナムに進出して30年、これからも当社グループは、鉄鋼事業を通じて地域社会の発展に貢献し、より多くの人々から信頼され愛される企業グループを目指します。

新圧延工場 外観

竣工式にて挨拶する高島会長

新圧延ライン

工場見学の様子