共英製鋼株式会社(大阪府大阪市、代表取締役社長 廣冨靖以)は、光和精鉱株式会社(福岡県北九州市、代表取締役社長 加納睦也、以下、光和精鉱)と、両社のリサイクル技術を活用したサーキュラーエコノミー社会の実現を目的として、環境リサイクル事業における業務提携契約(以下、業務提携)を締結いたしました。
■業務提携の背景と目的
両社はこれまで廃棄物のリサイクル事業を中心として安心・安全な廃棄物の適正処理を行ってきました。近年、カーボンニュートラル実現に向けた取組みや循環型社会(サーキュラーエコノミー)への転換が強く求められていることなどを踏まえ、この度、両社がこれまで培ったリサイクル技術と知見を融合し、双方の強みを生かした廃棄物ソリューションの構築に取り組んで行くこととなりました。
なお、当社は中期経営計画「NeXuSⅡ 2026」において、環境リサイクル事業の拡大のため、電炉溶融処理のみならず他社処理施設の活用による「産廃処理のワンストップ体制の強化」に取り組んでおり、本業務提携はその方針に沿った施策の一環です。
■業務提携の内容
1. 両社の営業ネットワークを生かした広域集荷と顧客サービスの向上
両社がこれまで取引を行っていた代理店・営業窓口との連携を行 い、顧客の抱える課題や要望に迅速に対応できる体制づくりを行います。また双方の人材資源を有効に活用し、業務効率化・顧客サービスの向上に取り組んでいきます。
2. 有害重金属・ダイオキシン類などの難処理廃棄物の円滑な処理検討
当社の電気炉・ガス化溶融炉の活用、光和精鉱の塩化揮発法を用いた難処理廃棄物のリサイクル技術(PCB、PFAS等の処理)の融合により、多様化する難処理廃棄物の適正処理を推進していきます。また両社での技術交流を行い、処理技術の相互補完を目指します。
3. サーキュラーエコノミー(再資源化)に向けた技術の開発
2022年に施行されたプラスチック資源循環促進法を背景としたプラスチックリサイクル気運の高まりを踏まえ、両社で混合プラスチックなど、対応が困難な廃棄物からの資源回収を行い、循環型社会の構築に貢献します。
■両社の関係強化によりもたらされるシナジー

■今後の展望
両社はこれまでリサイクル技術を強みとして営業を進めて参りましたが、近年の外資系半導体メーカーの国内進出をきっかけとした廃棄物市場の変化、新素材の発生や再生利用の発展による廃棄物の多様化、新たな難処理廃棄物の出現を総合的に鑑み、これまで培ってきた技術を融合することで新たな価値を創造し、資源循環型社会の実現に貢献していきます。
■会社概要
社名 | 光和精鉱株式会社 | ||
本社所在地 | 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番93 | ||
代表者 | 代表取締役社長 加納睦也 | 設立 | 1961年2月10日 |
社員数 | 165名(2024年12月31日時点) | 資本金 | 10億円 |
ウェブサイト | https://kowa-seiko.co.jp/ |