当社のベトナム北部事業拠点であるキョウエイ・スチール・ベトナム社(KSVC社)は、3月30日、ハノイから南へ約100kmに位置するニンビン省カンフー工業団地で新設ラインの起工式を行いました。同式典はニンビン省設立20周年記念式典の一環として行われ、KSVC社関係者の他、商工省ヴー・フイ・ホアン(VU HUY HOANG)大臣、ニンビン省人民委員会委員長はじめ、ベトナム政府、日本大使館、日系商社・金融機関などから総勢300名が出席しました。 


式典では日本大使の祝辞の披露があり、また当社高島会長が日本側出席者を代表して、ニンビン省の20周年記念の祝意と長年にわたりベトナム政府当局より多大な支援を得たことに謝意を表した上で、「新設ライン建設に全力で取り組み、鉄鋼事業を通じてベトナム経済とニンビン省の発展に貢献したい」と抱負を述べました。 


KSVC社は、本年3月タム・ディエップ・ローリング・ミル社が保有していた圧延ラインを譲り受けて事業を開始し、この度新たに、約26ヘクタールの工場用地に年産50万トンの製鋼・圧延一貫ライン建設に着手したものです。新設ラインは2014年稼動開始の予定で、同ラインの完成によりKSVC社は、既存圧延ラインと合わせ年産80万トンの電炉一貫メーカーとなり、当社の技術による高品質製品をベトナム北部市場に供給します。 


当社は、ベトナム南部においても1994年より鉄鋼事業を展開しており、連結子会社のビナ・キョウエイ・スチール社(VKS社)で棒鋼を年産40~45万トン生産しています。現在、VKS社でも年産50万トンの電炉・圧延一貫ラインの建設計画が進行中であり、完成は2013年の予定です。両社のプロジェクトによってベトナム南北で約200万トンの生産体制が構築され、海外の成長力を取り込む当社グループの成長戦略は、実現に向けて大きく前進します。