Vol.05 鉄スクラップ編

  • 鉄スクラップにはどんな種類がありますか?

    工場発生スクラップや老廃スクラップなどがあります

     

    鉄スクラップには、大きく分けると「市中スクラップ」と「自家発生スクラップ」があります。「自家発生スクラップ」は鉄鋼メーカー内で発生するもので、市場にはほとんど流通しません。「市中スクラップ」はさらに2つに分けられ、機械や船舶、車両などの製造工程で発生する「工場発生スクラップ」と、解体した建物や廃車、使用済みの鉄製品などから発生する「老廃スクラップ」があります。

  • 鉄スクラップは、年間でどのくらい発生するのですか?

    2017年度はおよそ4,200万トンでした。
     

    鉄は、ビルや橋といった建造物から鉄道、自動車、家電、カッターの刃にいたるまで、さまざまな形で使われています。このように国内で使われ、何らかの形で残っている鉄の総量のことを鉄鋼蓄積量といいます。毎年、鉄鋼蓄積量の約3%が社会での役目を終えて鉄スクラップとして回収され、新たな鉄鋼製品の原材料となります。

  • 世界と比べて日本の鉄スクラップ量は多いのですか?

    日本は世界第3位の鉄スクラップ輸出国です。
     

    現在、世界の鉄鋼蓄積量は約292億トンで、そのうち日本の鉄鋼蓄積量は約14億トンと推計されています。実は、日本は世界有数の鉄資源保有国。海外にも鉄スクラップを輸出しており、米国、イギリスに次ぐ、世界第3位の鉄スクラップ輸出国となっています。資源の少ない日本において、鉄スクラップは自給可能な大切な資源です。当社グループでは、この鉄スクラップを新しい鉄鋼製品へ再生するという重要な役割を担っています。