Vol.02 ネジ節鉄筋編

  • ネジ節鉄筋とは、どのような鉄筋ですか。

    ネジの原理で手軽に接合できるネジ状の鉄筋です。

     

    建設工事に使用される鉄筋は、コンクリートとの付着性を高めるため表面にギザギザの突起を有しています。この突起をネジ状に配したものが「ネジ節鉄筋」です。
     

    鉄筋は、建造物の高さに応じて鉄筋を接合する(つなぐ)作業が必要であり、特に高層ビルや高速道路の橋梁など、高さのある建造物ではその作業頻度は高くなります。
    一般的な鉄筋では圧接や溶接などの熟練した技術が必要となりますが、ネジ節鉄筋の場合、専用継手により、容易かつ確実に鉄筋をつなぐことができます。

  • ネジ節鉄筋を使うと、どのようなメリットがありますか。

    熟練した技術がなくても施工できるため、
    作業スピードが格段に速く、工期が短縮できます。

     

    圧接や溶接でつなぐ一般の鉄筋に対して、ネジ節鉄筋は熟練した技術がなくても容易に確実に接合できるというメリットがあります。作業スピードも格段に速く、天候に左右されずに作業できることから、工期を短縮することが可能です。また、ネジ節鉄筋であれば、工場などで予め組み立てた柱や梁などの部材を現場で接合する「先組工法」を用いることで、施工時の安全性やスピードもより向上します。
     

    当社グループでは「タフネジバー」というブランドでネジ節鉄筋を製造・販売しており、高度な建築工法や複雑な設計に幅広く対応できる豊富なサイズと種類を揃えています。

  • 今後、ネジ節鉄筋の需要は どのように推移していきますか。

    日本・ベトナムでも需要は増加の見通しで、
    生産体制も万全です。

     

    国内におけるネジ節鉄筋の需要は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた関東地区の都市再開発をはじめ、建物の超高層化、災害に強い国土強靭化の推進などに伴い、今後も増加していく見通しです。また、当社グループが事業展開しているベトナムにおいても、経済の発展に伴ってインフラ整備が急速に進み、超高層ビルの建設も増加しています。現地のグループ会社であるビナ・キョウエイ・スチール社は、2011年からネジ節鉄筋の製造・販売を行っており、2015年6月に稼働した第2圧延工場によって、増産はもとより、サイズ等のバリエーションも大幅に増え、ベトナム国内に加え周辺諸国の需要増に対応できる体制になっています。