東海・東南海・南海大地震が連動して発生する最悪の事態に備えて、名古屋の臨海地区にある弊社名古屋事業所の敷地内に避難ビルを建設します。この避難ビルは専門家の意見を参考に共英製鋼及び住友金属工業の防災技術を盛り込み、大地震とそれに起因する地盤液状化及び大津波に耐え得る構造とし、事業所で勤務する協力会社を含む全従業員が安全かつ確実に避難出来る設計としています。
 

この避難ビルは弊社の中期経営戦略の1つである超高強度鉄筋を始めとする全事業所の高付加価値・差別化製品の開発センターとして活用する予定であります。

 

なお、本件は9月1日放映のNHKスペシャルで“東日本大震災以降いち早く大津波、液状化の防災対策に取り組んだ名古屋地区の1企業”として報道されました。

 

 

・ 建物の設置場所

愛知県海部郡飛島村大字新政成字未之切809番地1 共英製鋼㈱名古屋事業所内

・ 前提とした被災規模想定

震度7クラスの地震、津波遡上高さ12m

避難対象人員:300人(最大就業者数230人+近隣避難者)

・ 建築構造と採用する主な防災技術、製品等

高強度鉄筋を使用したRC造3階建て+屋上(屋上高さ16m)、建築面積約440㎡

基礎杭:住友金属工業製ハイドレーンパイル(杭長さ30m)

梁構造:住金関西工業製制振ブレース

建屋構造:6m四方の塔状の柱を4隅に配置し、内部空間は階段室、トイレ等に活用1階の壁は容易に破れて津波が抜け易いピロティ構造

建屋強度:建築基準法対比1.5倍

その他 :屋上に避難スペース、太陽光発電パネル、自家発電機、防災トイレ、

3階倉庫に避難用備品(食料・水、ボート他)、避難経路の液状化対策

 

・ 開発センターの研究開発設備

250t繰返し荷重試験機、各種試験分析装置

・ 建設工期 平成24年7月末完成

・ 総工費 研究開発設備を含めて、約5億円

(完成予想図)
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(完成予想図)

以上

 

本件に関するお問合せ先:共英製鋼㈱名古屋事業所 業務部長 渡辺一博

電話:0567-55-1088